
よく聞くのが、「身体のゆがみがあなたの症状の根本原因です!」といわれますが、
じゃ、なぜ身体がゆがむのでしょうか?
姿勢が悪いから?
仕事の姿勢?
偏った体の使い方が原因?
少し考えてみましょう。
赤ちゃんから紐解いてみる

産まれて、立ち上がるまでの過程が一つ大きなヒントを与えてくれます。
お母さんのお腹から出てきて、初めに行うのが、「呼吸」です。
はじめに「吐く」のです。
それから、寝返りをしていきます。
仰向けの姿勢から、上手にうつぶせの姿勢になります。
それから頭を持ち上げ、キョロキョロと外の世界を見渡しだします。
さらに身体をのけぞらせ、腰が折れるんじゃないか( ゚Д゚)というくらいに反っていきます。
それから、両手でしっかり身体を支えだし、座る姿勢を経て、つかまり立ち、よちよち歩きを始めるのです。
このようにして身体は立ち上がってきたのです。
実はこの過程がものすごく大切で、
先ずは「呼吸」
からだをのけ反らせることで、腰の反りを作りながら、胸を広げるように成長します。
さらに両手で身体を支えるようなり、手首の柔軟性と、肩関節を強めていきます。
そして、座ることで、骨盤の上に上体をしっかり乗せる訓練をします。
ハイハイを始め、肩関節を、股関節を強めていきます。
それからつかまり立ちをし、足首の柔軟性と強度を高めていくのです。
この過程の中で、もう一つ大事なことは、親の抱っこだと思っています。
抱き心地がよかったら、寝てくれるし、悪かったら、身体をのけ反らしたり、バタバタして嫌がります。この時赤ちゃんは自分の居心地の良い状態を無意識のうちに知っていきます。それは重心だと考えています。自分の身体にとって居心地の良い重心の取り方を身に付けてる子は、身体の使い方が上手なのです。
なので、子どもが小さいときは、しっかり抱っこしてあげてください。
このような視点から見ると、身体が崩れてくる原因とは、
「呼吸が浅くなる」
「重心がズレていく」
ということが分かってくるのではないでしょうか?
身体を作る「食事」から紐解いていく

成長していくためには、身体を作る材料が必要になります。
それが食事です。
新生児の時は、母乳で事足ります。なんて言ったって、母乳は新生児を成長させ、いろんな外敵から子どもを守ってくれ、鉄分以外ほとんどを補ってくれていますから!(鉄分は赤ちゃん自身が持てくれています)

まだ幼いときは両親が注意してくれて、好き嫌い言わせずバランスよく食事を用意してくれていますが、大人になるにつれ自分の好きなもの、簡単に摂取できるもの、とどうしても偏ってきてしまいます。実は私もそうでした…。専門学校時代はほぼ3年間「かつ丼」しか食べていませんでした((+_+))。料理が出来ず、近くの弁当屋さんに夕方行くのですが、弁当屋のご主人に「おい、兄ちゃん!うちはかつ丼以外もたくさん用意してるよ!」と言われたくらいです。
以前までは、5大栄養素として、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルと言われていましたが、炭水化物とは、糖質と食物繊維が合わさったものです。

今の食べ物にはほぼ糖質が含まれていますので、それほど気にする必要はないように考えています。調味料にも、美味しいと思うものには必ず含まれていますから!なので、糖質は摂らなくていいと考えます。例えば、お米・麺類・パン類です。
糖質の分子構造を見てみると、麻薬と同じような構造になっていて、中毒性があります。
それが悪循環を作り上げ、なかなか抜け出せなくなっているのです。
また、近年では「季節のもの」が分かりにくくなってしまっています。この地域で生活していくのであれば、やはりその地域のものが身体には合っています。特に日本では「四季」があり、季節の変化によっても体が変化します。なので、その地域でできるもの、またその季節にできるものを摂ることで上手に身体も変化し、その時その時に合った状態になれるのです。

よく聞かれるのが、「サプリ」です。
不足しがちな栄養を手軽にとれるので、ものすごくありがたいですが、はたしてちゃんと体に吸収されるのでしょうか?
実は身体は「高濃度」なものをあまり吸収してくれません。
なので、できれば「食べ物」からとるように心がけてください。
その際、「咀嚼(そしゃく)」をしましょう!
しっかり噛んで食べることにより、胃や腸の負担をかなり軽くすることができます。これは内臓疲労の予防にもなってくれますので是非習慣づけてください。
特に「頭痛」や「背中痛」、「膝痛」で悩んでいる方はご注意ください!