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脱線事故

ブログにご訪問してくださり、ありがとうございます。 

治療家として20年やってきていますが、患者さんからよく聞く言葉があります。

これを読んでくださっている方も一度は耳にしたことがあると思います。

患者:「先生~、膝が痛くて病院に行ったら、筋力低下だから歩きなさいって言われて、毎日歩いてたらもっと痛くなってしまって…それでも歩かないといけませんか?」

ホントにこの質問多いんですよ!

これを読んで下さっている先生たちや皆さんはどう答えていますか?

私がよくする例え話が少しでも参考になればと思います。

患者さん曰く、

「軟骨がすり減っているから」

「関節の隙間が狭まっている、もしくはなくなっているから」

「足の筋力が衰えているから」

「年相応だから」

「手術しかないですね」

などなど、病院の先生から言われたということです。

病院の先生たちの診断基準は、症状が出ている個所に対しての画像診断がほとんどです。

「画像診断」

保険請求での確固たる証拠になるので、それしかできないんでしょう。

しかし、治療家の私たちは、こう考えます。

「そこに負担のかかる動かし方や、負担のかかりやすい使い方が問題だ」

と。

なので、例えば今回のように「膝」に症状が出ていても、

身体全体を「俯瞰」してみます。

この時私がよく患者さんにお伝えたとえ話は

「脱線している電車を想像できますか?」

という質問です。

もちろん身体のどの部分に症状が出ていても同じことが言えるのですが、

症状が出ている(痛みが出ている)=電車でいうと「脱線」している状態

なのです。

「脱線しているのに、無理に走らせたらどうなりますか?」

「砂利道を無理やり走らされたら・・・?」

車輪はさらに傷つき

走れば走るほどに痛むのはもちろん、スピードなんて出るはずがありませんよね?」

もちろん病院の先生たちが指摘するような状態なのかもしれませんが、

これまでの○○さんの使い方で、今の症状が出てしまってるんですから。

じゃ、私がやることは、

「脱線した電車を線路に戻すことです」

とお伝えします。

線路に戻りさせすれば、

走りやすい

走れば走るほどにスピードも出てくる

車輪も痛まない

​​​​​​​

ということは想像できると思います。

そういうことをちゃんと患者さんにお伝えしていますか?

是非、患者さんがちゃんとわかるように伝えてあげてください。

そうすることで、患者さんも納得してくれますし、

ちゃんと施術を受けてくれます。

参考にしてみてください。

全てのことは患者さんのためのことというのをお忘れなく。

cocoro

柔道整復師
臨床経験19年
延べ9万人以上を施術
開業11年
既婚者

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